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ETERNITY BOX

- From "SETSUNA" in eternity -

SOLILOQUY

>個性って?

 

あ・く・ま・で、私の主観ですがぁ!!!

写真を撮る人は、程度の差はあるかもしれませんが、誰もが個性的に仕上げたいと考えて撮影している人が多いのではないでしょうか?(私も若干そのきらいが、あります)

 

でも、なぜ個性的でなければならないのでしょう?
万人的にきれいな写真であれば、没個性であっても良いのでは?
芸術写真を生業としている写真家なら、注目が集まらなければ商売繁盛とならないので、ある意味個性の必要性を感じます。
では、アマチュアカメラマンには必要ですか?正直、これと言った正解は無いと思いますが、、、

 

そもそも個性ってなんでしょう?
私の場合、職業的なものもあって、写真を見る機会がたくさんあります。そんななか同じような写真も多く見ます。しかしながらまったく同じ写真は、一つも無い気がします。
同じような写真でも、同じでない。同じように撮ろうとしても、同じに仕上がらない。

理由は、場所・時間・カメラの性能や設定など様々な違いなのでしょうが、その差分を自然と生み出しているベースとなっている様なものが個性であり、又、私は、写真の魅力を、一瞬の記録能力とその情報の伝達能力に感じて、感受性と言うアンテナに、何かが引っかかり、それを独自の感性で具現化(記録)しようとする時、いわゆる「ありがち」なイメージからスタートし、引っかかった何かのイメージがそれに影響し、シャッターを切る。結果、「ありがち」との差分が生じ、他者に情報を伝達したとき、客観的にみて、個性的な作品と感じてもらえるもの。

つまり個性は、没個性の中にこそあり、そこから自然と生まれる、私は、そんな気がします。もし仮に、はなっから個性を意識してしまえば、それこそただの「奇をてらった」だけの物でしょうね。

 

追伸:
話をややこしくするようですが、「ありがち」と言うのも結構主観的なもので、尚且つ変動性もあるので、正直何がなにやらわからなくなるのと、それと、いるんですよねぇ~!
強烈で圧倒的な感受性と感性で、はなっから個性を発揮してしまう人がぁ。。。そういう人がいるのも事実で、そういう人を「天才」っていうんですかねぇ。

 

>感性と感受性

 

感性と感受性の違いはなんでしょうか?

私は、いままで違うものだと思っていました。

 

ある記述によれば、感性も感受性も、感覚器官が受けた外界からの刺激を、自分の知覚や感情に結びつける能力でという点では同じで、感受性は、上記の感覚によって、情緒的感情を起こす能力で、外界からの感覚的、感情的な働きかけを受けいれる、人間の心の能力あるいは状態。

感性は、上記の感覚による感情を、理性により転換する能力、美や善などの評価判断に関する印象の内包的な意味を知覚し、何かしらの手段で再構築し表現される。

だそうです。

まだカメラを始めて間もないですが、出来るだけ自分の感情は殺して、とにかく被写体が発しているもの(メーッセージ性?)を最大限に表現したいタイプなような気がします。

よって"被写体が発しているもの"を拾うアンテナみたいな"感受性"は、豊かになりたいと思っていたのですが、そこに自分の感情のようなもの=感性を付加する事は、かえって"被写体が発しているもの"を殺してしまう気がしていました。

でも感受性が、アンテナの感度みたいな物で、感性は受信したもの何らかの手段で再構築するときの表現能力で感受性を包括するものだとしたら、感性の必要性と同時に、度合いは解りませんが、カメラ自体の持つ物理的能力を知り使いこなす事も感性の向上と言えるかも知れません。

 

でも、感受性や感性ってある程度は生まれ持ったものだとしても、経験値で一体どのくらい変化(育成?)するものなのでしょうか?

 

写真家にとってもっとも重要な、そして同様にもっとも難しい作業はカメラの使い方を習得することでも、現像でも、プリントでもない。「写真的な」見方を身につけることだ、つまり、自分の機材やプロセスの能力という

見地から被写体を見て、目の前の光景からふさわしい要素や意味を瞬時に選び出し、自分が望む写真へと変換する能力のことだ。

エドワード・ウエストン--

 

 

>写真は、記録か芸術か?

 

写真そのものは、現実の記録以上のものではない。そこで、写真は芸術ではないと言える・・・

一般に云われる写真とは、現在から過去に結ばれるものであり、絵画は現在から未来への過程を示すものである。

従って、写真がこの拘束の下にある時、作家の個性は二義的なものである」

マン・レイ--

 

私は、芸術の代表?である絵画に感銘を受けたことがないが、写真には少なからずある。

それは、写真が現実にある、あった事実に基づいたもので、そこに魅力を感じているからだと思う。又、自虐的にいえば、絵画から目に見えない物を感じる感受性の乏しさからかもしれない。

前置きはさておき、"写真そのものは、現実の記録以上のものではない"と言うのには、同感である。

目の前に広がる風景、出来事などを誰でも簡単に、一瞬に閉じこめ他者に伝える事ができる、その記録性の高さは写真の存在価値の根底にあると思う。

しかし、芸術の概念が、感動したものを何かで再構成し、同じ感動(感情)を他者に伝達することだとすると、写真は、撮影者が感動したものをカメラによって再構築し、他者に伝えようとするもの。それを考えると写真も"芸術"となりえるのだろう。

ただ、個人的な趣向で言えば、"記録性"と言う写真ならではの性質は失いたくない。

その上で"感動(感情)"を付加したものに仕上げたい。そうでなければ、その分野は絵画などにお任せいたます。

未だ記録写真のみでの域を出ない物しか撮れない状態。

もしかしたらマン・レイは、私のような芸術性に乏しい写真が多いことに嘆いていたのかもしれませんね。

しかし、私が絵画に感銘を受けたことがないのどうしてだろう。何か人として根本的なものが欠如しているのでしょうか?

余談ですが"写真が現実にある、あった事実に基づいたもの"と言いましたが、必ずしも"真実"を映している訳でもないのが、最近わかってきました。

 

 

>スナップ写真と肖像権

 

人には、みだりに撮影されない権利や、勝手にそれを公開されない権利があって、肖像の利用については財産権があって、勝手に他人を写してはいけない、「自分の写真を無断で撮影されたり公表されたりするのを拒否する権利」というのが肖像権なのですが、実はそれを明確に結びつけた法律は無いようです。

一方、スナップ写真の魅力は、人の自然な日常の様子で、許可を取ってから撮影するのでは、その魅力がなくなってしまう。

かといって撮ってから許諾を得るという方法もあるが、簡単ではない。

スナップ写真の撮影は、ここ最近非常に困難をともなうものになってきている中、写真家によっては「見ていいものは撮ってもいい」旨の主張を提示してみる動きもあるようです。

しかし、テジタルカメラ、携帯電話やインターネットの普及によって、誰でも簡単に撮影でき、誰でも簡単に広く公開できるようになったことから、モラルを欠いた者、心ない行為も行えるようになり、マナーが問われるケースが増えているという悲しい現実もあります。

私が写真を撮る時に「肖像権」について配慮しているのは(あくまで私個人の考えですが)、まずパブリックスペースとプライベートスペースという概念に分け、相手がプライベートスペースにいる場合は、撮らない。そしてパブリックスペースに於いての撮影であっても、撮られた人が恥ずかしくなるような内容かどうか?など考えつつ撮影してます。

とは言え、これはあくまで私の勝手な推測ではあるので、顔がはっきりと分かる写真は、「明らかに他人に写されることが本人も分かっているパレードやお祭に参加している人」はいいとしても、そうじゃなければ、写すだけならまだしも、ホームページなどで勝手に公開するのはまずいんじゃないかと考えています。

スナップ写真が大変撮りにくい時代、「昔はもっとおおらかだったのになあ」と思わなくもない今日この頃ですが、

みなさんも、マナーに反さない範囲で、楽しい写真を撮りましょう。

 

 

>カメラを手にする、写真を撮る理由

 

撮った写真を見返して落ち込む事が増えました。理由はいたって簡単で、思い通りの出来ではないから。では自分にとって思い通りの出来とは何でしょう?

私はスナップや風景が、圧倒的に多い。カメラを始めたきっかけは、これまた単純で、今年になって出歩く事が増え、廻りを見回すと結構カメラを手にしている人を見かける。それで私も始めた。それがきっかけ。

写真を撮る理由は?

自分が見て感じた何かを、見れなかった人、見てほしい人に同じ感覚を味わったもらいたい。そしてカメラに閉じ込める。それにはやはり、その場の持つ雰囲気ごと切り取れ無ければ難しい。しかも、人の目は嘘つきで、人は、目に映るモノをその人オリジナルの情報、感覚、感性と言ってもいいかもしれない、それを付加し脳に伝え、そのモノを捉える、感じる。

自分の感じたモノを、雰囲気を、その人に伝えるには、すこし誘導する必要があるかもしれない。自分の感じたモノを、雰囲気を、その人に伝える。それが、私のカメラを手にする、写真を撮る理由。

特別な感性はそんなに必要ない気がする。自分の今持つ感覚で撮ればいい。でも雰囲気ごと切り取るには、誘導するにはある程度の知識・技術は必要だと感じます。

まだまだですなぁ~^^;

 

 

 

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